コーディネートレッスン☆物語をつむぎ出すpart1
2020年 05月 22日
◆ストーリー◆
着物の柄にはそれぞれ意味があります。でも、ここではそれを無視してみるやり方を紹介します。 まず着物をじっと眺め、柄の本来の意味以外に漂ってくるイメージを、何でもいいから感じ取りましょう。そしてそれをどんどん膨らませていきましょう。その膨らませ方は、下の写真をご参照ください。そうやって生まれるのがあなただけのコーディネート・ストーリーです。 豆千代は、こんな時間を「着物と語り合う」ひとときだと思っています。

◇なぞなぞ(右)
この見開きページは、同じ着物で二通りのイメージを展開してみました。最初に着物の柄を見たとき、ぱっと荒波の大海原がイメ ージとして浮かびました。それで帯には立派な刺繍の帆船を、帯留にツバメが四つ葉のクローバーをくわえているアンティークブローチを持ってきてコーディネートを完成させました。 トルソーの手に持たせた本は聖書です。さてそのココロは? ...答えは「ノアの箱船」。このようななぞなぞ仕立て(判じ物 と呼びます)で遊ぶのも楽しいですよ。
◇ゴア気分(左)
次に、この着物をサイケデリック柄と捉えてみましょう。帯には、視界が翻弄されるような乱れた縞の物を使いました。西洋風の人物が描かれているのも何やら思わせぶりです。半襟は60年代のサイケなワンピース生地を使用しました。ビニール傘はガネーシャ(象の神様)の柄でインド雑貨店で見つけた品です。今からクラブに出かけるこの女の子は、今夜のクイーンになること間違いなしでしょう。
◆判じ物◆
「判じ物」という技があります。なぞなぞ仕立てというか、暗号のように裏の意味を持たせる着物遊びです。こういった遊び心は、まさに江戸の粋と言えるでしょう。判じ物の最大のポ イントは小物を利かせることです。たとえば「なぞなぞ」(上写真・右)では、方位磁石キーホルダーを根付かわりに帯に飾ったり、 バックにつけたりしてみましょう。実用として持っているのではなく、航海の必需品というシャレです。
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では、おさらいをしてみましょう
ちょっと視点を変えてみるだけで、
お手持ちの着物が組み合わせ次第で、どんなふうにも変身してしまう♬
色々なストーリーに思いを巡らすとワクワクしてきませんか?
♦♢♦ボードゲーム♦♢♦

そこで、着物「タイムマシーン」をゲームのボードに見立てて、
帯はカードゲームを連想させるトランプ柄の名古屋帯を。
更に黒の小物でムードを盛り上げます。

『ポーカーはいかが?』
1900年代初頭、フランス・パリのとある酒場。
ポーカーに夢中になる紳士の中に連戦連勝、
涼しい顔をした淑女が一人。
トリックは簡単!
お太鼓とたれ先の間に、いかさまジョーカーが隠れています。
お太鼓着用時は、外からは見えませんので、
いかさまトリックが見つかる心配はございません。
(on-lineストアより)
♦着物:タイムマシーン*赤
♦帯:名古屋帯トランプ*黒
♦半衿:ダイヤストライプ*黒白
♦帯締め:ストライプ*深紅白
♦帽子:スベトラーナ
♦ヘッドドレス:アトリエからす(写真の物は終了)
※バッグ、草履は販売終了
スタッフⅯ